2011年5月27日金曜日

バーンスタイン音楽塾

若かりし頃のレナード・バーンスタイン。
クラシック、ジャズ、ミュージカル、指揮法等々、多岐にわたるクリニックビデオを見ている。


まるで音楽を奏でているかのように淀みなく心地よく言葉が流れ、その言葉のフレーズひとつひとつが次のステップにつながっていく。止め時が見つからない。


こんな授業子供の頃に受けたらみんな開眼しちゃうだろうな。
今見てもかなりの刺激を受ける。

印象に残ったフレーズ。当たり前のことなのに、心に響く。


「偉大な指揮者ほど時間の流れに敏感なのです
ある音符を次の音符へ正しい瞬間に移し変えます

音楽は時間の中に存在します

指揮者は時間そのものを実在する彫刻のように形づくるのです

陰影を加えます

ただし音楽は彫像と違い

好きな時に眺めて手を加えたりできません

音楽は時間の産物です

響くと同時に消えてしまい

聴き直す余裕を与えてくれません

過ぎ去った時間は

取り戻せません」


最早人生論?と思う間もなく次から次へと押し寄せるレクチャー。

無理矢理止めて、寝る。


それにしても、指揮が佐渡裕とそっくり。思わずダブった。
師弟なんだなー。

母が「この歳になって学ぶっていうのもなんだけど、いいこと学んだわ。」と言っていた。


個人的にはフィリップ・ファーカスというホルン奏者の


「私たち音楽家はすべて学生であり、生涯学生であり続けるからに他ならない。そうでないとしたら、音楽家であることをやめてしまっているのである!」

という言葉に強く影響されている。というより最早ポリシーになっている。

あまり聴くことはないけど、ベックの音楽に臨む姿勢を見てもそれを感じるし、こんな歳になってYMOで必死にドラムを叩く坂本龍一を見ても似た印象を受ける。


音大も、他に何か専門的な教育を受けたわけでもなく、かなりの部分独学でやってきたから、逆に学びたい意識というのが常にあるのだろうか。


武満徹が「作曲は教わるもんじゃない。」みたいなことを言っていて、それに影響されてるのもあるのか。それはむしろ逆か?


なんにせよ、学びたいという想いはこれからも消えないだろうし、大切にしていきたい。


っていうか、その方が楽しいしね。
理由はそんだけ。


孫悟空ばりにうまいもんたらふく食いたい!