2010年3月22日月曜日

バッハ研究

単なるバッハ月間のつもりが長期化しそうな予感。
ニューオリンズ月間も継続。

って最早3月も終わるのに大した進歩もありません。


バッハは何をやるのかと言えばインヴェンションとシンフォニア。

インヴェンションとシンフォニアというフレーズを聞いただけで何やら今更感が漂いますが、好きです。
バッハを好きですと言える自分の変化に驚き。今まで一番嫌いな(ry


ともかく、シンプルで美しい旋律。
そして昔感じていたよりもずっと音楽的で感情の機微もあるように感じる。
だって人間が書いてんだしどういう形であれ反映されるよねってふと思ったり。
曲ごとにヴァイオリンやチェロのデュオみたいに想起させてくれる。
練習曲には勿体無いというか、これが練習曲なんて幸せすぎる芸術性だ。


音楽的な部分からも演奏楽器及び時代考証的な観点からも昔はバッハを演奏するということに対する制約が多いように感じていて(俗にあるチェンバロで演奏しているイメージで、強弱は抑え目で、情念を込めない等)なのにピアノでは最早必修の科目(笑)。

矛盾みたいのを常に抱えて演奏しなければいけないのもバッハ嫌いの要因になっていたんだろうと思うけど、なんか何が正しいんだかよくわかんないしみたいな、だけど最近はそれも楽しめるようになった。

世の中的にも古楽がスタートしてからブームになり定着して落ち着いて「それはそれ、これはこれ」という時代に、気づいたらなっていた。


というよりはやはり自分の問題なんでしょう!
グールドはもとよりシフ、ニコラエワ、レオンハルト、みんな自由だ。
それぞれの解釈があって、それぞれ正しさがある。
今更そんな事を想いながらもなんだかそれが嬉しかったりする。
シフなんて最初聴いた時には「えぇ!?」と思ったけどその後実際に弾いてみると「ああ、なるほどな〜」と思います。
バッハは何よりニコラエワが好きだったけど、シフもいいもんだな〜と思う今日この頃。
そしてレオンハルトの生き様に惚れる。

歴史を追撃、もとい追求。persuit。

写真は新築の廃虚。