それに合わせて発売されたザ・フィルムズを買った。
周知の通り、自分の音楽の中に今まで忌野清志郎という人はいなかった。
歌も存在も、よくわからなかった。
そのすごさ、というか唯一無二に気づいたのは奇しくもBank Bandで桜井和寿がカバーしているのを聴いた時。
それがもう、全然良くなかった。
びっくりするくらい。
桜井和寿ほどの歌い手なら、大抵の曲は良く聴こえる。
「歌うまくなくね?」という評価もよく耳にするけれど、それは違うと思う。
めちゃくちゃうまいよ、正直。ハモりは一辺倒だけど。
クセというのはもちろんある。だけどミスチルの曲を自分の曲のように歌いこなせるのなんて桑田佳祐以外に知らない。
聴いたこと無いけど、他に歌いこなせるとしたら稲葉浩志か飛鳥涼くらいじゃないだろうか。
まあ、それはさておき。
その時に初めて、忌野清志郎の歌に気づいたんだと思う。
失って気づく、というのは自分の常だけれど最近リクオさんとも多少縁ができたり、少しその音楽と自分の距離が近づいてきた気がする。
このu2という作品の最後に流れる『愛しのエリちん』とおぼしき歌も、同じく主演の佐藤江梨子と作品をテーマにしつつも明らかにサザンの愛しのエリーをパロディしていて、ユーモラス。
シャイで優しい。そんな人柄なんだなと感じる。
自分の歌はヘボヘボだけれど、やっぱり自分で歌おうと思うのはそういうところに影響されているんだろうな。
たまに先日のおのくんのお母さんみたいに「自分の歌は自分で歌った方がいい!」と言ってくれる人がいる。
自分の勘違いの要因にもなっているけれど(笑)、それでもやっぱり歌おうと思う。
ひどく直線的で高音はまるで子供みたいな声だし、輪郭に色気も皆無。
それを活かしながらより人に伝えるために歌いたい、と思ったりするのです。
救いなのは音域が割と広いということ。声量もなくはない。
ただ音程がいい加減。
それってホントに音痴に聴こえんだよなー。
また毎日毎日、色んな歌を歌おう。
そしたらもっと、気持ちがわかって、広がるかな。
次のタジロックは、ミヤさんの励ましもあり都内でいつもと違う形でやる予定です。
若干単身赴任な感じ。
とは言え場所は下北沢モナレコード。7/16(土)ランチでの開催です。ここも自分が帰る場所なんだよな。
ユキさんに感謝。
出演者も決まり次第お知らせします。
自分の歌の話になってますが(笑)、興味深い作品です。u2。
9分間の短編ですが興味ある方はぜひ。
35mmフィルムの味わいがたまりません。